枚方公園駅から京街道を東へと進んだ先にある「塩熊商店」。漆喰の壁にかかる年季の入った看板や、軒先に置かれるホウキやタワシからレトロな雰囲気が漂う雑貨店や。店内には、生活に身近な器や、手ぬぐい、靴下、水引のブローチなどがずらり。また、当代が復刻に尽力したという「くらわんか碗」も販売中。「くらわんか碗」とは、江戸時代に船上で販売された食事に使われた茶碗のこと。その発祥地である長崎県・波佐見町の工房に依頼し、当時のデザインを忠実に再現したんやって。
そんな「塩熊商店」は歴史が長く、享保年間(1716年~1736年)には塩屋として商売を始めていたそうや。その頃から取り扱っているのが小豆島産の塩。現在では、生産者が一人になってしまい、なかなか出回ることのない貴重な塩を販売中。海水を炊いてつくる昔ながらの製法で生まれる塩は、まろやかな塩味かつ豊かな味わい。きゅうりにつけて、塩おにぎりにして、とシンプルに味わうのがええで。
国産のもの、伝統的なものという点で集められた商品とともに、お店を飾るインテリアにも注目してな!5つ玉のそろばん、米の売上帳、のれんなど、何気なく置かれているものがかなりの年代物やねん。立派なレコードプレーヤー、足踏みミシン、ブラウン管のテレビ、水屋箪笥など、アンティーク好きにはたまらないものがぎょうさんあるで。購入はできないけれど、アンティークが醸し出す懐古的な雰囲気を楽しむのも一興やで。※これは2023年10月現在の情報です。(O. A)
- 住所:枚方市三矢町3-21
- アクセス:京阪本線枚方公園駅から徒歩約7分
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