昔は街道、今は下町の繁華街 京橋はいつの時代もおおにぎわい!
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- 大阪市都島区
鶴身印刷所 “ものづくり”を通して、生活の中にある“大切なこと”に出会う場所
石版印刷って聞いたことあるやろか。おっきな石を磨いて、版を転写し、インクを塗って紙に印刷する。今はほとんど見なくなったこの印刷方法で、「鶴身印刷所」は戦後すぐの1946年から、ウイスキーラベルなどの印刷を手掛けてきた。その工場をリノベーションして、文化複合施設として再出発したのは2018年。昔ながらの印刷工場に、今を生きる人たちが集まって、“ものづくり”を楽しむ場所になったんや。
ものづくりのワークショップは、襤褸の刺し子、金継ぎ、てまりづくりなどさまざま。また、クリスタルボウルという楽器の音を聴いてリラックスしたり、ストレッチやヨガをしたり、“自分を整える”ワークショップも定期的に開いてるんや。これは4代目・鶴身知子さんの「人も町も、いつでも気分よく、自然な状態でいられたら」という思いから。曾祖父から続くものづくりの精神を受け継ぎながら、新しい自分、ありのままの自分に出会える、そんな場所にしたいと考えてるんやって。
実は鶴身さんが工場を継いだときは、経営不振で事業をたたむしかない状態やった。この先どうすれば……と悩んでいたところに転機となったのが、知人の主催で開催されたアートイベント。かつての活気を失った工場に、たった1日のイベントで600人もの人が集まった。それは鶴身さんにとって「夢みたいな1日」やったという。それから人のため、町のために何ができるかを考えて、今の鶴身印刷所が生まれたんや。ワークショップ以外にカフェや雑貨販売などもあるから、ぜひ一度寄ってみて。“大切なこと”に出会えるきっかけになるかも。
※これは2023年10月現在の情報です。
- 住所:大阪市城東区新喜多1-4-18
- アクセス:JR 京橋駅から徒歩約5分、京阪本線京橋駅から徒歩約10分、大阪メトロ長堀鶴見緑地線京橋駅から徒歩約15分