昔は街道、今は下町の繁華街 京橋はいつの時代もおおにぎわい!
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京橋(橋梁) 京街道の出発点「京橋」は、今も人・車・船・電車が行き交う場所
京橋いうたらまず思い浮かぶのは、JRと京阪の駅が向かい合う広場とちゃうやろか。でも京「橋」なんやから、地名の由来になった橋がある。大阪城公園の北の入口にある「京橋」や。ここが、大阪と京都をつなぐ京街道の出発点やった。江戸時代には、特に重要な橋として幕府が直接管理してたとか。今の橋は大正13年に架け替えた橋を昭和56年に改装したもので、石垣に千成ひょうたんと、豊臣秀吉をイメージしたデザインになってるんやで。
京橋と並んで架かっているのは「大坂橋」。寝屋川を越え、道路も越えて、大阪城と、大川沿いの毛馬桜宮公園を結ぶ歩道橋や。こっちのほうが大きいから、これが京橋やと勘違いするかもしらんね。この大坂橋、実は幻の橋やったんや。大正14年に川底から「大坂橋 天正拾三年」と刻印された擬宝珠(橋や寺社に設けられる飾り)が見つかったんやけど、大坂橋の名前はどんな文献にも載ってない。それなら現代に復活させようと、この歩道橋に名前が付けられたんやって。
京橋と大坂橋が架かっているのは、寝屋川と大川の合流点の近く。大川は中之島に続く川やから、大阪城と中之島をつなぐクルーズ船がときどき通るんや。道路には人や車、川には船、そして近くには京阪本線の線路。京街道の出発点やったこの場所は、昔と違っていろんな乗り物で、昔と同じようにたくさんの人が行き交う場所なんやな。
※これは2023年10月現在の情報です。
- 住所:大阪市都島区片町1-5
- アクセス:京阪本線・大阪メトロ谷町線天満橋駅から徒歩約8分