第二次世界大戦時、大阪市内の多くの街は戦争の被害に遭った。そんな中、奇跡的に被害がなく、今もその面影を残している街がある。そのひとつが大阪城近くにある「蒲生四丁目」という地域。

この宿はその中でもかなり良い状態で、建築当時そのままの様子を今に残している貴重な存在。建物の基礎である梁や柱は取り替えられることさえなく、「ほぼ当時のまま」。手で触れるとしっとりと年月の重みを体感できるような味のある風情が感じられる。

宿の名前となっている"本陣”のもともとの意味は、江戸時代に発令された参勤交代で大名や幕府役人ら、いわゆる“殿様方”が泊まる宿屋。それにちなんでこの宿も「殿様が泊まる部屋」をイメージし、時代を超えて現代のお客様にも喜んでもらえるよう内装されている。

しかも広々とした1棟貸しでこのお洒落な空間を独占することができる何とも贅沢な時間。家族はもちろん女子会でも人気で、食事は宿近辺の古民家レストランと提携しており、懐石料理、ふぐ料理、イタリアンなどをリクエストすると、各飲食店のオーナーがニーズにあったお店を紹介してくれる「町のレストラン」がコンセプト。古民家に泊まって、また別の古民家で食事をいただく。

都会の真ん中でありながら、歴史と情緒が感じられる新しい旅のスタイルが確立されているのがこの宿の最大の魅力。ホテルにはない温かさと和風旅館のような落ち着きがある。築100年以上の由緒正しき建物で、他の誰にも邪魔されることのない非日常な空間で、心豊かな時間を思いのままに過ごしてみてはいかがでしょうか。※2024年4月現在の情報です。(I.R)

住所:大阪市城東区4-7-18
アクセス:OsakaMetro蒲生四丁目駅から徒歩6分

MAPを見る

投稿されたコメント
投稿フォーム

CAPTCHA


ノスタルジック探訪を見る