千日前商店街の中に、約80年続くお好み焼店がある。それが昭和20年創業の「お好み焼 美津の」。このお店の始まりは、千日前のお好み焼屋「常盤(ときわ)」と喫茶店「美津の」という2つのお店。お店が近かったことなどから交流があり、その子ども同士が結婚。「お好み焼 美津の」が誕生した。お好み焼は、戦火で焼け残った鉄板とともに提供し始めた一銭洋食が元となっている。 現在店を切り盛りするのは、3代目の女将・森川宜資子(よしこ)さん。「3歳の頃から、土日には家の鉄板を使いお好み焼を作ってる」という。その鉄板捌きは、まさにベテランそのもの。森川さんの父親には「子供の頃からいい加減なものを食べさしたらあかん!」って信念があって、山で採れた松茸など、自然の味に触れさしてもらっていたんだそう。 そんなこだわりが受け継がれ、お店でも同様に、1つ1つの食材にこだわっている。キャベツや玉子などはもちろん、青のりや鰹節、塩や一味といった調味料に至るまで、それぞれ目利きしたものを黒門市場や専門店で取り寄せ。その素材の旨さが充分に伝わるように、ソースに頼らなくても美味しいお好み焼を作り上げている。昔懐かしい「洋食焼」や具材たっぷりの名物「美津の焼」はもちろん、人気No.1の「山芋焼」のような新しく作り上げた味もあり多彩。大阪で一番古いと言われるお好み焼をぜひ召し上がれ!※2024年7月時点の情報です。(R.N)
- 住所:大阪市中央区道頓堀1丁目4−15
- アクセス:OsakaMetro千日前線なんば駅から徒歩約6分
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